アレルギー性結膜炎

このアレルギー性結膜炎はいくつかのタイプに分類されます。ひとつは主に花粉が原因の「季節性アレルギー性結膜炎」、もうひとつが1年を通して身近に存在するダニやハウスダストなどが原因となる「通年性アレルギー性結膜炎」です。このほか春から夏にかけて症状が悪化する「春季カタル」などもあります。

なお、季節性アレルギー性結膜炎を発症した患者様の多くはスギやヒノキなどの花粉が原因で、患者さんの約7割が「アレルギー性鼻炎」を併発すると言われ、春季カタルの原因としては、ダニやハウスダスト、花粉、ペットの毛、コンタクトレンズなどが挙げられます。

症状については、「目がかゆい」「目がゴロゴロする」「目やにが多い」などがあり、充血やまぶたの腫れなども伴います。程度の差は人によりそれぞれ異なりますが、一般的に両目に症状が生じることもアレルギー性結膜炎の特徴です。

治療では、抗アレルギー薬などによる薬物療法がメインです。多くの場合、最初に抗アレルギー点眼薬を使用し、それでも改善がみられない時はステロイド点眼薬を使用します。さらに症状が治まらず、日常生活や仕事に差し支えるという患者様には、抗アレルギー薬を内服することもあります。